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2020-05-27 21:00

社会

ミャンマー政府、ロヒンギャ迫害停止の報告書を国際司法裁判所へ提出

迫害停止措置
迫害停止措置に関する最初の報告書
オランダのハーグに本部を置く国際司法裁判所(International Court of Justice:ICJ)は5月25日、イスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害問題で提訴されているミャンマー政府が、迫害停止のために講じた措置に関する最初の報告書を提出したことを明らかにした。

ガンビアは2019年11月にイスラム協力機構を代表してミャンマーをICJへ提訴し、2020年1月にICJはミャンマー政府に対し、最終的な判決が下されるまで、犯罪の証拠の保護だけでなく、ジェノサイド(集団虐殺)からロヒンギャを守るために措置を講ずるよう命令している。

ミャンマー政府はロヒンギャへの迫害を停止させるために、“権力が及ぶすべての措置”を講じ、定期的に裁判所へ報告しなければならない。今回の報告は、最初の報告となる。

迫害停止措置は講じられていない?
ミャンマーはICJの命令に応じて、4月に大統領府が3つの命令を発表した。それは政府の職員や国軍に大量虐殺を犯したり証拠を破壊したりしないこと、残虐行為を防止すること、扇動や増悪をまねくヘイトスピーチをやめることだ。

しかし人権団体は、
「ロヒンギャに対する迫害行為を停止させるための措置は講じられていない」(REUTERSより)
と述べている。

またロヒンギャの圧力団体も、
「ミャンマーは1月のICJの決定以来、ラカインの状況を改善するために意味のある措置を何も講じなかった」(THE STRAITS TIMESより)
と述べた。

なお、ミャンマーの報告書はコピーがガンビアへ送られたが、裁判所が決めるまで内容が公表されることはない。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Myanmar updates U.N. court on 'confidential' Rohingya measures
https://www.reuters.com/

Myanmar submits first report to ICJ on Rohingya measures
https://www.straitstimes.com/

Myanmar submits report to ICJ on Rohingya genocide
https://www.aa.com.tr/

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