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2020-05-29 15:00

経済

ミャンマー連邦議会、国際機関などからの融資調達について議論

ミャンマー連邦議会
主に財政赤字の対処に使用
ミャンマー連邦議会は、5月26日、第16回定例議会の4日目の会議を開催し、国際的な融資の調達に関する議論が行われた。

国家財政赤字の対処に必要な7億ドルの融資調達のために大統領が提案した案は、計画・財務・工業省のMaung Maung Win副大臣とミャンマー中央銀行のSoe Min副頭取により議論が行われた後、議会によって承認された。

Maung Maung Win副大臣は、「提案された融資は主に財政赤字の対処に使用されるが、農業や畜産業、国家の雇用創出を含む様々な部門の具体的な金額については詳細を述べることができない。」と述べた。

また、Soe Min副頭取は、「国際通貨基金(IMF)の融資は、医療予算の増加、企業への影響を軽減するための財政刺激対策、新型コロナの影響で生活が困難となっている人々の支援を目的としている。」と語った。

農業と畜産部門が経済復興をリード
その後、ミャンマーにおける食料・農業・特産部門をサポートするプロジェクトに向けた、世界銀行国際開発協会からの2億ドルの調達について、農業・畜産・灌漑省のHla Kyaw副大臣と計画・財務・工業省のMaung Maung Win副大臣が議論を行った。

Hla Kyaw副大臣は、「農業部門が、農業研究部門、家畜飼育・獣医部門、関係部門、灌漑・水利用管理部門と連携して、このプロジェクトをリードする。」と述べた。

プロジェクト実施期間は2020年6月30日から2025年12月31日までの5年半で、猶予期間5年の後、1.25%の金利と0.75%のサービス料で25年の返済を行う30年融資となる。そして、この融資により、農業生産部門、農産物の品質、市場競争力、食品の安全性を向上させ、より良い栄養を提供することができる。

Maung Maung Win副大臣は、既存の法律や債務管理戦略、開発支援政策、ミャンマー持続可能開発計画(MSDP)、新型コロナウィルス経済救済計画(CERP)に対処するものとして、この融資プログラムを支援すると述べた。

農業と畜産は、新型コロナウィルスが終息した後の経済復興に向けて最も可能性が高く、この部門は州の収入と国際的融資で支援されるべきである。

新型コロナウィルスによる社会経済的影響も
次に、2019-2020年度におけるミャンマー政府の預金の赤字に対処するために、ミャンマー中央銀行から1兆3,110億6,400万チャットの融資を調達するという大統領の提案について議論を行った。

また、新型コロナウィルスによる社会経済的影響からの回復と、ミャンマーにおける経済政策の発展および改革プロセスのために、日本の国際協力機構(JICA)から300億円を調達するという大統領の提案について議論した。

さらに、中小企業発展に向けてローン保険会社を設立するためにアジア開発銀行から6,000万ドルの融資を調達するという大統領の提案も議論した。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/27/05/2020/id-21761

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