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2020-05-20 17:00

社会

ミャンマー警察、アジア最大規模の麻薬捜査で数億ドル相当を押収

違法薬物押収
3ヶ月間で33人を逮捕
ミャンマー警察は5月18日、ここ数十年でアジア最大規模となる麻薬摘発捜査を行い、“前例のない”量の違法薬物を押収。その総額は数億ドルに相当するという。

違法薬物の摘発はミャンマー・シャン州の村を中心に3ヶ月間行われ、33人の容疑者が逮捕されている。

ミャンマー当局と国連薬物犯罪事務所(UNODC)の共同声明によると、警察は約2億錠のメタンフェタミン、500キログラムを超えるクリスタル・メタンフェタミン、違法薬物の製造に使用される化学物質35.5トン、ヘロイン300キログラムなどが押収されたという。

また、フェンタニルのような強力な合成オピオイドを作るために使用される液体メチルフェンタニルも約3,750リットル押収され、東南アジアでこれほど大量のフェンタニルあるいは類似した液体が発見されたのは今回が初めてである。

合成薬・化学物質の生産と人身売買が横行
ミャンマーはアフガニスタンに次いで世界で二番目に大きいアヘン生産国で、その不法な麻薬取り引きは山岳地であることと国境越えのしやすさにより蔓延したといわれている。

シャン州はミャンマー・タイ・ラオスの3国が接する「ゴールデン・トライアングル」に位置し、この地はかつて世界最大の麻薬密造地帯といわれていた。

UNODCの地域コーディネーターであるジェレミー・ダグラス(Jeremy Douglas)氏は、
「世界がCOVID-19のパンデミックに注意を向けている中、この地域ではすべての兆候が合成薬や化学物質の生産および人身売買が、記録的なレベルで継続されていることを示している」(CNNより)
と述べている。

また同氏は、発見されたような生産施設のネットワークは、国境を越えて組織された深刻な犯罪グループの関与と財政的な支援がないと実現しないという。

(画像はBBCより)


外部リンク

Myanmar police make Asia's biggest drug bust in decades, seizing 200 million meth tablets
https://edition.cnn.com/

Myanmar police seize largest haul of synthetic drugs
https://www.bbc.com/

'Off-the-charts' Myanmar drug busts reveal fentanyl first
https://www.frontiermyanmar.net/

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