2020-05-23 16:00
社会
国際人権団体、タイ政府による亡命希望のロヒンギャ難民の無期限拘束撤廃を要請

タイ全土で拘束されているロヒンギャは約200人
米国に基盤を置く国際人権団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:HRW)は5月21日、タイに到着したロヒンギャ難民を無期限で拘束するというタイ政府の非人道的な政策を直ちに撤廃するよう要請した。またタイ当局に対し、ミャンマーからのロヒンギャがアクセスを妨げられることなく難民としての資格の有無を判断されるためにも、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に同業務の許可を与えるべきとの見解を示している。
HRWによると、5月20日にミャンマーからタイのターク県メーソート郡を通過したロヒンギャグループのうち、少なくとも12人がタイ当局に拘束され、メーソートの入国者収容施設に送られたという。
また、約200人のロヒンギャがタイ全土の入国管理施設やその他の施設で拘束されている。
非衛生的な環境でCovid-19の感染拡大の可能性あり
HRWのアジア・ディレクターであるブラッド・アダムス(Brad Adams)氏は、「タイ政府はロヒンギャを即座に拘束し、そのカギを捨てるという方針を撤廃すべきであり、窮屈で非衛生的な拘留センターでの無期限の拘束がCovid-19の感染拡大につながる」(プレスリリースより)
と述べている。また、ロヒンギャはすでにミャンマーで残忍な迫害を受けているため、タイに到着したすべてのロヒンギャを保護し、難民認定を求める人々を特定して支援すべきとの見解を示した。
(画像はプレスリリースより)
(C)2019 AP Photo
外部リンク
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/
ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/
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