2020-05-16 15:00
学術
ミャンマー、日本の技術支援で2021年に初の衛星打ち上げ予定

日本の2大学が技術支援
ミャンマーが北海道大学および東北大学の技術支援を受けて、2021年に初となる衛星を打ち上げる予定であることがわかった。衛星は地球観測衛星で、農業の生産性を向上させるだけでなく、災害による被害の防止と軽減、環境汚染の監視にも使用されるという。
ミャンマー航空宇宙工学大学(Myanmar Aerospace Engineering University)の技術者や専門家は、新型コロナウイルスのパンデミックによって課せられた旅行制限が解除されるとすぐに来日し、北海道大学および東北大学の衛星工学部でトレーニング等を受ける予定だ。
ミャンマーの学生は日本の大学で最大5年間を費やし、2021年末までに最初の衛星を打ち上げることを目的として、2つの小型衛星を製造する。
また、ミャンマーの学生は衛星工学や製造の他、衛星データの分析と解析、衛星ミッションの構想と開発から打ち上げ、および軌道上の運用まで、すべての必要なステップを学ぶことになるという。
総費用は17億円超え
日本でのトレーニングは、独自の宇宙および衛星プログラムを開発・確立するためのミャンマー政府のイニシアチブの一部であり、ミャンマーの副大統領であるミンスエ(Myint Swe)氏によって監督・管理されている。また、学生のトレーニングや宿泊、2つの衛星の開発、打ち上げなどにかかるトレーニングプログラムの総費用は1600万ドル(約17億1700万円)で、ミャンマー政府が負担するという。
なお、日本の外交官、宇宙産業の幹部、大学関係者がミャンマーを頻繁に訪問し、日本の衛星技術とサービスをミャンマー当局に売り込んだ背景には、衛星技術を提供しなければ中国など他の国に求めることを懸念したからだと見られている。
(画像はORDO NEWSより)
外部リンク
Myanmar To Build Two Earth Observation Satellites With Japanese Assistance
https://spacewatch.global/
Myanmar to launch its first satellite in 2021
http://mizzima.com/
Myanmar will launch its first satellite in 2021 with the help of Japan
https://ordonews.com/
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