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2020-03-18 18:00

社会

ミャンマー・チン州で国軍が村を空爆、21人の民間人が死亡

村空爆
「AA兵士と民間人の区別が難しかった」
ミャンマー西部のチン州パレトワ郡区(Paletwa township)の複数の村で、同国国軍による激しい空爆が起き、21人の民間人が死亡、24人以上が負傷した。

この地域では国軍と反政府勢力であるアラカン軍(AA)が週末にかけて3日間の戦闘を繰り広げた。国軍はパレトワとサミ(Sami)の町の間にあるAAの隠れ家に対する軍事空爆を行ったとみられる。

国軍のZaw Min Tun准将は、
「国軍による空爆を肯定も否定もできない」(NEW STRAITS TIMESより)
と述べた上で、
「AA兵士が民間人に変装したため、国軍はAA兵士と民間人を区別するのが難しかった」(NEW STRAITS TIMESより)
とつけ加えた。

意図的に村を攻撃か
国軍のスポークスマンは、国軍とAAのどちらが死傷者を引き起こしたかを判断するのは困難だとした上で、軍司令官オフィスが発行した「前しょう基地占拠」の声明を引用し、
「国軍には反撃以外の選択肢はなかった」(Radio Free Asiaより)と
述べた。

その発表は、2月5日以来、アラカン軍が国軍の前しょう基地を占拠しようとしているというものだ。

一方、AAのスポークスマンは、犠牲者が出たいくつかの村で国軍との衝突がないことを明かし、国軍が意図的に村を攻撃し、村人を強制的に非難させようとしているとの見解を示した。

約2000人の民間人が避難
今回の空爆による死亡者は4つの村で報告されているが、この4つの村を含む10の村の1000~2000人の住民が致命的な攻撃の後、約32キロメートル離れたサミの町に徒歩で逃げた。

パレトワの住民によると、電話サービスが停止し、公共交通機関が戦闘中に停止したため、日雇い労働者である地元住民は困惑。また、現金が不足しているため、肉を購入したり狩りに出たりすることができず、米だけを食べている状態が続いているという。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

21 Killed, Many More Injured as Myanmar Military Jets Strafe Villages in Chin State
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar Rakhine Flare-up Kills 21 Civilians, Displaces 1,000 in Chin State
https://www.rfa.org

21 dead in clash between army, fighters
https://www.nst.com.my/

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