2020-03-26 11:00
社会
ミャンマー政府、アラカン軍をテロリスト集団に指定

23日に戦闘で子ども1人が死亡、村人15人が負傷
ミャンマー政府は3月23日、同国ラカイン州の反政府勢力であるアラカン軍(Arakan Army:AA)とアラカン連盟(United League of Arakan:ULA)、関連グループと個人をテロリスト集団に指定した。報道によると、同日にAAとの戦闘が激化し、子ども1人が死亡し、村人15人が負傷したという。
政府は、
「法と秩序、平和と安定に危険をもたらした」(Radio Free Asiaより)
と述べ、国軍のSoe Htut中将はULAとAAを、“ラカイン州北部の人々に恐怖と脅迫を与え、軍事、警察、警備隊に対する攻撃をする組織”と表現している。AAは同地域での自治権を求めており、2018年以降、ミャンマー国軍との戦闘が激化していた。テロリスト集団としての正式な指定は、ULAやAAに関係する人々の行いを違法とするということだ。
政府は和平交渉より戦闘を支持か
23日に戦闘が終了した後、地元住民は、「国軍がヘリコプターから爆弾を投下した」(Radio Free Asiaより)
と述べており、政府の見解と一致しない。この地域では度重なる戦闘により、地元住民が犠牲になっており、その度に国軍とAAが責任の押しつけ合いをしている。
アラカン国民党(Arakan National Party)のPe Than下院議員は、
「政府が和平交渉よりも国軍の行動を支持したことが非常に懸念される」(Radio Free Asiaより)
と述べた。(画像はThe Irrawaddyより)
外部リンク
Myanmar Govt Declares Arakan Army a Terrorist Group
https://www.irrawaddy.com/
Myanmar officially brands Rakhine rebels a terrorist group
https://mynorthwest.com/
Fighting Rages as Myanmar’s Rakhine Braces For Fallout From Terrorist Designation
https://www.rfa.org/
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