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2020-03-13 12:00

政治

ミャンマー議会、軍人枠削減案を否決 「スーチー大統領」誕生も不可能に

憲法改正
軍の支配力の強さがあらわに
ミャンマー議会は3月11日、旧軍事政権によって起草された憲法を改正するためにアウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)が提案した案を否決した。

同改正案では、2008年憲章で定められた25%という軍人議員枠を徐々に削減してくことが提案されていたという。

ミャンマーでは憲法改正に議会の4分の3以上の承認が必要となるが、軍人議員が25%を占めるため、軍が拒否権を保持。事実上、軍により改正案が拒否された。

憲法改正に対する拒否権を行使することに加えて、軍は、防衛、国境、内務の3つの主要省庁を管理。未だにミャンマーで軍の支配力が強いことを裏付けている。

改憲失敗でまたも「大統領」の座を逃したスーチー氏
ミャンマーでは憲法第59条(f)により、配偶者または子どもが外国人である場合、大統領になることを禁止しているため、NLDが政権を握った後もスーチー国家顧問は「大統領」の座につくことができなかった。なぜなら、スーチー国家顧問の亡き夫はイギリス人で、子どもたちもイギリス人だからだ。

今回の改正案には114の改正点があり、同憲法の改正もその1つであった。つまり、軍はスーチー国家顧問の「大統領就任」も阻止したということだ。

他の改正案に対する賛否は20日まで続くが、アナリストは軍の拒否権行使により、改正案が通過する可能性は低いと予想している。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Myanmar’s Suu Kyi Still Barred From Presidency as Proposed Charter Change Fails
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar MPs reject bid to allow Suu Kyi to become president
https://federalnewsnetwork.com/

Myanmar's parliament blocks bid by Suu Kyi party to reduce army power
https://www.reuters.com/

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