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2020-02-25 20:00

政治

国際人権団体、オーストラリア政府にミャンマーとの軍事関係終了を要請

オーストラリア
最高司令官の責任を見落としていると指摘
米国に基盤を置く国際人権団体であるヒューマン・ライツ・ウォッチ(Human Rights Watch:HRW)は2月20日、オーストラリアのマリス・ペイン(Marise Payne)外相宛ての手紙で、ミャンマー国軍との軍事関係を終了させるよう要請した。

HRWは手紙で、オーストラリアは軍事的で人権侵害を軽視するミャンマーとの取り引きを避けるべきとの見解を示している。

HRWは、2020年1月29日に行われた在ミャンマー・オーストラリア大使であるアンドレア・フォークナー(Andrea Faulkner)氏とミャンマー国軍のミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)最高司令官との会談は、2017年以降に行われたイスラム系少数民族ロヒンギャに対する重大な犯罪に対する同最高司令官の責任を見落としていると指摘。

同最高司令官がこの会談を利用し、オーストラリアとミャンマーの軍隊の写真を提示することで、公共のイメージを強化していると批判した。

最高司令官への制裁はなし
HRWのエレイン・ピアソン(Elaine Pearson)氏は、
「オーストラリアはミン・アウン・フラインを制裁すべきであり、写真を撮ったり、大量虐殺の調査が必要な人と贈り物を交換したりするべきではない」(プレスリリースより)
と述べている。

HRWによると、オーストラリアはすでに国連の事実調査報告書で名前が挙がった5人の上官に制裁を課しているが、最高司令官のミン・アウン・フライン氏には制裁を課していないという。

HRWはオーストラリア政府に対して、ミャンマー国軍との関係を強化する代わりに、1月に国際司法裁判所が命じた保全措置を直ちに実行し、虐待の責任者に責任を負わせ、ロヒンギャ難民のミャンマーへの安全で自発的かつ威厳ある帰還をミャンマー政府に促すよう求めた。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ヒューマン・ライツ・ウォッチ
https://www.hrw.org/

ヒューマン・ライツ・ウォッチのプレスリリース
https://www.hrw.org/news/

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