2020-03-04 16:00
社会
ミャンマー内戦でロヒンギャがまた犠牲に 子どもを含む5人が死亡

責任の押しつけ合い
ミャンマー国軍と反政府勢力であるアラカン軍(Arakan Army:AA)は2月29日、同国西部ラカイン州ミャウウー(Mrauk-U)で衝突。その戦闘により、12歳の少年を含むロヒンギャ5人が死亡し、数人が負傷した。地元の下院議員であるTun Thar Sein氏は、
「土曜日の戦闘は、主に仏教の民族集団であるAAがその地域を通過する軍の車列を攻撃した後に起こった」(Press TVより)
と述べている。AAのスポークスマンであるKhine Thu Kha氏は、民間人の犠牲者が出たことについて国軍を非難した。
戦闘が起きた地域はアクセス制限によりメディアが入れない状況が続いているため、攻撃の詳細については確認できないが、AAは
「国軍の砲弾が村を襲い、4人が死亡した」(REUTERSより)
と状況を説明した。一方、国軍はAA部隊が死の原因であると主張している。
今年に入ってからすでに数人が犠牲に
この地域は、2017年に75万人以上のロヒンギャが近隣のバングラデシュに逃避。国連の調査官は「大量虐殺の意図」で行われた軍事的弾圧から逃れたと結論づけ、世界的に注目された。同地域では現在も戦闘が続いており、村人は戦闘の危険の中で暮らし、どこへも外出できないという。
今年に入ってから、戦闘に巻き込まれて民間人犠牲になっており、1月初旬には4人のロヒンギャの子どもが死亡。1月25日には妊婦を含む女性2人が死亡し、7人が負傷している。
(画像はIUVM PRESSより)
外部リンク
Myanmar army clash with insurgents kills five Rohingya: lawmaker, residents
https://www.reuters.com/
Myanmar army kills five Rohingya Muslims, including a child, in Rakhine
https://www.presstv.com/
Myanmar army kills 5 Rohingya Muslims, including child
https://iuvmpress.com/
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