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2020-02-06 12:00

社会

ミャンマー紛争地域でインターネットが再び停止、 運輸通信省が命令

インターネット停止
停止期間は3ヶ月
ミャンマーで事業を展開するノルウェーの国営通信会社であるテレノール(Telenor)は2月3日、紛争が続くラカイン州とチン州の5つの郡区で、再びモバイルインターネットを停止するようミャンマー運輸通信省に命令されたことを明らかにした。

同国の他のモバイル通信事業者であるMPT(Myanma Posts and Telecommunications)、オレドー(Ooredoo)、マイテル(Mytel)も同様の命令を受けている。また、インターネットの停止は3日午後10時から始まり、期間は3ヶ月間だという。

モバイルインターネットが停止されたのは、ラカイン州のブティダウン(Buthidaung)、マウンドー(Maungdaw)、Rathedaung、Myebonと、チン州のパレトワ(Paletwa)の5郡区だ。

テレノールによると、運輸通信省は命令の根拠として、「セキュリティ要件」と「公共の利益」を引き合いに出したという。

一方、インターネットの停止は、地域で進行中の武力衝突に関する情報を遅らせることが目的だとの憶測もある。

元住民「政府が国民の要求を無視」と反発
2月4日時点で、ミャンマー政府は5郡区のインターネット再開に関する発表は行っていない。

MPTは、
「緊急事態が発生したときに電気通信サービスの停止を許可する2013年電気通信法の第77条に基づいて命令が下された」(The Irrawaddy)
と状況を説明。

一方、表現の自由の権利を促進する組織「Athan」のMaung Saung Kha氏は、
「この行動は、政府が市民社会組織、権利団体、地元の人々の要求を無視していることを示している」(The Irrawaddy)
と反発している。

市民社会組織は、インターネットの停止が緊急サービスへのアクセスを不可能にし、人々が安全のために移動するときに重要な情報を広めることができないなど、様々な支援が滞ると警告した。

なお、モバイルインターネットが停止された地域では、数ヶ月前にも運輸通信省により電気が止められ、モバイルインターネットが停止されている。

(画像はPRESS TVより)


外部リンク

Myanmar reimposes internet shutdown in conflict-torn Rakhine, Chin states - telco operator
https://www.reuters.com/

Internet Ban Reimposed in Five Townships in Western Myanmar
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar cuts off internet in violence-hit states, om firm says
https://www.presstv.com/

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