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2019-12-04 09:00

社会

ミャンマーで「世界エイズデー」啓発イベント 対策プログラム延長

世界エイズデー
健康に対する知識の欠如などにより感染拡大
世界保健機関(WHO)が定める「世界エイズデー」となる12月1日、ヤンゴン最大の都市ヤンゴンで啓発イベントが開催された。

同イベントに参加した同国保健・スポーツ省(Ministry of Health and Sports)のMyint Htwe大臣によると、予防および治療のために行われるエイズ対策プログラムが継続できるよう「HIV(ヒト免疫不全ウイルス)/AIDS(後天性免疫不全症候群)の国家戦略計画(2016-2020)」の期間を5年(2021-2025)延長する準備を進めているという。

ミャンマーでは、健康に対する知識の欠如、予防手段へのアクセスの欠如、静脈への薬物注射、性労働者との性交、同性愛などの理由により、HIV/AIDSが感染を広めている。

ミャンマー国内の感染状況
保健・スポーツ省によると、2000年に新たに感染した症例は2万9,000に上ったが、2018年には1万まで減少したという。また、新たに感染した症例は、主に注射薬物使用者(PWID)や女性性労働者、男性同性愛者だった。

最も高い感染率は、カチン州、シャン州北部、サガイン地域、ヤンゴン地域で、2018年時点で推定23万7,000人がHIVに感染しており、そのうち0.57%がエイズに苦しんでいるという。

2015年には20万人のHIV感染者のうち8万5,000人が、強力にHIVの増殖を抑制し患者の免疫能を回復させることができる抗レトロウイルス療法(ART)を受け、2019年9月には17万5,000人以上の患者がこの薬を服用した。

なお、HIVに感染した妊婦の割合は2011年に0.84%だったが、2018年には0.57%まで徐々に低下している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/

ミャンマー情報省のプレスリリース
https://www.moi.gov.mm/news/

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