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2019-12-09 00:00

政治

ミャンマー反政府勢力のリーダーの妻と子ども、タイで拘束

アラカン軍
ミャンマーからタイへ指名手配リスト
タイ当局によると、ミャンマーの反政府勢力「アラカン軍(Arakan Army:AA)」のリーダーであるTun Myat Naing少将の妻と2人の子どもが、タイ北部の都市チェンマイの入国管理局で12月4日に拘束されたという。

拘束されたのは、妻のHnin Zar Phyu氏(38)と11歳の娘、11ヶ月の息子の3人だ。

拘束された3人は、タイとミャンマーの国境の町・チェンライ県のメーサイ地区にある入国管理局へ移され、取り調べが行われている。

チェンマイの情報筋によると、ミャンマー政府はタイ政府にTun Myat Naing少将を逮捕するため、彼の家族を含む10人の指名手配リストを与えていたという。

妻のHnin Zar Phyu氏は同日の朝、ビザの延長のためにタイ入国管理局チェンマイ事務所を訪れたが、リストに名前があったため、ミャンマーで国民として認められていないことを理由にパスポートとビザを無効にされた。

しかし、妻のHnin Zar Phyu氏と子どもたちは10年以上もタイに住んでおり、夫婦でチェンマイのAAサポーターの集まりに出席していたという。

さらなる紛争を引き起こす可能性
ミャンマー・ラカイン州のアラカン情報センター長であるNyi Nyi Lwin氏は、
「タイ当局は彼女をミャンマーに強制送還すべきではない。なぜなら、彼女はミャンマーで逮捕、投獄され、迫害される確固たる根拠があるからだ」(The New York Timesより)
と懸念を示している。

また、反政府勢力リーダーの妻の拘束は、ラカインの人々と政府・国軍との間にさらなる紛争を引き起こす可能性があることにも言及した。

なお、Tun Myat Naing少将の妹と義理の兄弟は、10月にタイ当局によって拘束され、ミャンマーへ送還された後、テロ関連の罪に問われている。

(画像はThe Irrawaddyより)


外部リンク

Wife, Children of Leader of Myanmar’s Arakan Army Detained in Thailand
https://www.irrawaddy.com/

Myanmar Arakan Army Leader’s Wife, Family Detained in Thailand
https://www.rfa.org/

Thailand Detains Wife, Children of Rakhine Insurgent Group Leader
https://www.nytimes.com/

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