2020-09-11 11:30
社会
2020年国際識字デーの記念式典がオンラインで開催

コロナ禍で世界中の子供たちが学習機会を失う
9月8日、ネピドーの教育省において、2020年国際識字デーの記念式典がオンラインで開催された。式典の冒頭で、「未来のための持続可能な教育」と題されたビデオが流された後、組織委員会の後援者である教育省のミョー・テイン・ジー大臣が、次のように開会の挨拶を述べた。
「この日は、1967年に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)によって始められた国際識字デーを記念する日である。新型コロナウィルスは、ミャンマーを含む世界中で未だ拡大しており、感染率が急激に上がっていることから、識字能力、学校教育、生涯学習に関する多くの課題がある。」(プレスリリースより引用)
国連教育機関のレビューによると、世界中のほとんどの学校や教育施設が閉鎖され、190ヵ国以上にいる約16億人の学生と6,300万人の教師が影響を受けている。そのため、世界の歴史の中で、学習機会が最も失われている。
こうした中で、遠隔教育プログラムは子供たちや若者にとって重要な役割を果たし、オンライン授業やプリント、テレビ・ラジオの放送など、適切な学習活動を導入することによって問題を解決している。
また、学習機会を失うことによる影響に迅速に対応できない場合、将来活躍する世代を脅かし、10年間のバランスの取れた持続可能な開発目標にも影響を与える可能性がある。
大臣は、すべての国および教育セクターが、ICTやメディア技術に基づいた新しいライフスタイルを考慮した学習モデルを作成したと述べた。
継続的な学習のために必要な技術やインフラを提供
国連の「Leave No One Behind」という理念を達成するために、学習する権利を失う子供たちや若者を優先し、変化する教育学に関して教師に研修を提供して、継続的な学習のために必要な技術やインフラを提供する機会を増やす革新的な方法があるはずである。国連の報告書ではまた、すべての利害関係者に対し、学習の機会を増やすために課題を解決し、新しい世代に影響を残さないように協力することを求めている。
関係者は、保健・スポーツ省のガイドラインに従って、新しい教育方法を採用し、オンライン、対面、テレビやラジオを通した、少人数グループでの授業を実施するなど、学習の機会を失わせないようにした。
また、変化する教育学に対応するように教師の研修を行い、援助が必要な領域に技術とインフラを提供する必要がある。
ユネスコの「新型コロナウィルスの危機以降における識字教育と学習、変化する教育学における教師の役割」という目標に従い、担当者は識字教育者に研修を提供し、質の高い教育システムの実装を共同で実施する必要がある。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省
https://www.moi.gov.mm/moi:eng/news/1402
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