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2020-08-08 15:00

社会

Facebook、ミャンマー当局の大量虐殺に関するデータ公開要求を拒否

Facebook
米国の法律に違反するため
世界最大のソーシャルメディアであるFacebookは、イスラム系少数民族ロヒンギャに対するジェノサイド(大量虐殺)でミャンマーを国際司法裁判所(ICJ)に提訴したガンビアからの要請に対し、ミャンマーの国軍と警察のメンバーによる投稿の公開を拒否した。

複数の報道によると、電子通信サービスがユーザーの投稿を開示することから米国の法律に違反する可能性があるとし、Facebookが同国のコロンビア特別区地方裁判所へ情報公開要請を取り下げるよう求めたという。

Facebookは6月、
「主要な軍事当局者および警察による“すべての文書および通信”の公開要求は“非常に広範”であり、アカウントへの“特別かつ無制限のアクセス”に相当する」(International Business Timesより)
と述べていた。

Facebookがヘイトスピーチのツールに
2017年8月にミャンマー・ラカイン州で国軍や警察により迫害を受けたロヒンギャは、国境を越えて隣国バングラデシュに逃避。その数は73万人以上といわれている。

2018年には国連人権調査官が、暴力をあおったヘイトスピーチを広める上でFacebookが重要な役割を果たしていると指摘。その後、Facebookはヘイトスピーチを阻止するために取り組んでいる。

ミャンマーに対する提訴はイスラム協力機構を代表してガンビアによって2019年11月に国連の司法機関であるICJに持ち込まれ、ロヒンギャに対するジェノサイドが発生し、未だ継続していると主張。1948年の国連ジェノサイド条約に違反していると非難していた。

一方、ミャンマー当局は反政府勢力と戦っているだけだとし、組織的な残虐行為を否定している。

(画像はREAL NEWS NOWより)


外部リンク

Facebook rejects request to release Myanmar officials’ data for genocide case
https://whtc.com/

Facebook Dismisses Request to Release Data of Myanmar Officials for Genocide Case
https://www.ibtimes.sg/

FB won't give Myanmar officials' data for genocide case
https://dailyasianage.com/
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