2018-07-14 21:00
社会
シンガポールのメイド紹介サービス、13歳のミャンマー少女を雇用し罰金刑

偽の生年月日
シンガポールの裁判所は7月12日、13歳のミャンマー少女をシンガポール国内でメイドとして働かせたとして、雇用機関であるメイド紹介「Vista Employment Services」のオーナーに最高5,000シンガポールドルの罰金刑を科した。「Vista Employment Services」のオーナーであるKhor Siew Tiang氏(35)は昨年7月、13歳のミャンマー人少女を国内労働者としてシンガポールに連れて行ったという。
シンガポール労働省(Ministry Of Manpower:MOM)が2005年に設定した外国人の国内労働者の最低年齢は23歳となっており、情報を受けたMOMの検査官が調査を実施した。
ミャンマー人少女のパスポートには偽の生年月日が記され、年齢詐称が明らかとなった。
「この少女は明らかに子ども」
MOMの検査官によると、メイド紹介サービスのオーナーは通常、インドネシアからSkypeで面接を行い、インドネシア語が話せると申請書に記載していたという。しかし、13歳のミャンマー人少女は言語を理解することができず、代理人に頼らざるをえない状態だった。
オーナーは13歳のミャンマー人少女に対して事前の面接を行わず、適切な年齢であったことを確認しなかったという。
裁判官は、
「これはMOMの最低年齢より10歳も若く、この少女は明らかに子どもである。これは必要なチェックを怠ったということで、意図的ではないだろう」(CHANNEL NEWS ASIAより)
と述べている。弁護側は2,000~4,000シンガポールドルの罰金を求めたが、5,000シンガポールドルの罰金刑が科された。
なお、ミャンマー人少女は母国に送還され、シンガポールで働くことを禁じられている。
(画像はThe Online Citizenより)
外部リンク
Employment agency fined S$5,000 for bringing 13-yr-old Myanmar girl to work as domestic worker
https://www.theonlinecitizen.com/
Employment agency owner fined S$5,000 for bringing in 13-year-old Myanmar maid
https://www.channelnewsasia.com/
Maximum fine of $5,000 for agency owner who brought in 13-year-old girl to work as maid
https://www.straitstimes.com/
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