2018-07-03 21:00
文化
ミャンマー巨大メディアグループ、NHKと番組制作会社を設立

国営テレビ向けにテレビ番組を制作
ミャンマーの巨大メディアグループであるシュエ・タン・ルウィン・メディア社(Shwe Than Lwin Media Co. Ltd.:STLM社)は6月25日、NHKとの共同事業である合弁企業「ドリーム・ビジョン(Dream Vision Co. Ltd.:DV社)」の設立式典をミャンマー最大の都市ヤンゴンのホテルで開催した。DV社はミャンマー投資委員会(MIC)の認可をすでに得ており、STLM社が有するミャンマーのテレビ局の1つである国営テレビ(MNTV)向けに高品質なテレビ番組を制作し、同国の人々に日本のニュースや文化などを広めるという。
式典には、ヤンゴン地方域のPhyo Min Thein首相をはじめ、在ミャンマー日本国特命全権大使の丸山市郎氏らが出席。
丸山大使は式典で、内閣総理大臣補佐官である和泉洋人氏のメッセージを代読。和泉補佐官は、日本が1980年代にミャンマーのニュース放送を手助けし始めたことや、DV社が両国の文化理解を強化するとの考えを示した。
また、DV社の日本株主であるクールジャパン機構(CJF)の飯島取締役会長、海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)の高島取締役会長、NHKの子会社である日本国際放送(JIB)の冷水(しみず)代表取締役社長も式典に出席している。
莫大な資金を投じてミャンマーを支援
NHKは6年前、STLM社のテレビ局の1つであるスカイ・ネット(Skynet)とコラボレーションし、DV社はそれを引き継ぐ形で設立された。日本は、2016年から5年間で80億ドル(約8,774億円)を提供するという合意に従って、ミャンマーの開発を支援。また、官民ファンドのクールジャパン機構とその他の日本の出資企業は、DV社設立に35億円(3,200万ドル)を投じているという。
DV社のマネージングディレクターであるNan Mauk Long Seng氏は、
「DV社は興味深いコンテンツを放映するため、エンターテインメントやインフォテイメントの調整を続けている」(プレスリリースより)
と述べている。なお、インフォテイメントとは、インフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)からできた造語で、「情報の提供」と「娯楽の提供」を実現するシステムの総称である。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/
NHK
https://www.nhk.or.jp/
クールジャパン機構
https://www.cj-fund.co.jp/
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