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2018-07-04 23:00

社会

国際人権団体、ミャンマー国軍最高司令官を含む軍トップ13名告発

アムネスティ
「人道に対する罪」での責任追及
国際人権団体であるアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International 以下「アムネスティ」)は6月27日、イスラム系少数民族ロヒンギャに対する民族浄化を主導したミャンマー国軍最高司令官を含む軍トップ13名に対し、「人道に対する罪」での責任追及を求める報告書を発表した。

アムネスティによると、国軍トップ13名は9種類の罪を犯したといい、ミャンマー・ラカイン州での「人道に対する罪」について、国連安全保障理事会(UN Security Council)による国際刑事裁判所(International Criminal Court:ICC)への告発と調査を求めている。

アムネスティの上級危機アドバイザーであるマシュー・ウェルス(Matthew Wells)氏は、
「ラカイン州北部の村でミャンマーの治安部隊によって行われた殺人、強姦、拷問、虐待、強制飢餓などの暴力行為は、兵士や部隊による勝手な行動ではなかった。ロヒンギャに対する高度に組織化された体系的な攻撃の一部だったという証拠がある」(プレスリリースより)
と述べている。

「我々はすべてを破壊する」
報告書によると、アムネスティはミャンマー国軍のトップ13名がラカイン州北部でロヒンギャの民族浄化に関わった信頼できる証拠を集めているという。

報告書では、国軍最高司令官であるミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)氏と部下9名、国境警察の警官3名の名前を挙げている。

また、国軍の指揮系統および軍隊の派遣、ならびに危機に直面する数週間前の治安部隊によるロヒンギャの男性および少年への拷問、強制的な失踪、さらには逮捕された治安部隊員についての新しい情報を提供。

記録によると、警察官は
「騒乱があれば村全体を焼き払うよう命じられている。村人が平和を保たなければ、我々はすべてを破壊する」(プレスリリースより)
と述べているという。

アムネスティは、ミャンマーの暗い歴史が繰り返されることがないよう、国際社会が正義を真剣に受け止める必要があることを強調している。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

アムネスティ・インターナショナル
https://www.amnesty.org/en/

アムネスティ・インターナショナルのプレスリリース
https://www.amnesty.org/en/latest/news/

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