2018-06-20 21:00
社会
新しいミャンマー国連特使、ラカイン州マウンドー地域を訪問

積極的に難民を訪問
新しいミャンマー国連特使であるクリスティーネ・シュラナー・ブルゲナー(Christine Schraner Burgener)氏は6月17日、昨年8月25日にアラカン・ロヒンギャ救世軍が警察施設などを襲撃したラカイン州マウンドー(Maungtaw)地域を訪問した。この地域ではイスラム系少数民族ロヒンギャを標的とした迫害行為が行われたが、ブルゲナー国連特使はロヒンギャの帰還施設を訪れ、自発的にミャンマーへ帰還したイスラム教徒とヒンズー教徒と会談し、彼らの経験を共有したという。
また、同国連特使は、ミャンマーとバングラデシュの国境にある村や一時定住施設がある村も訪れている。
ミャンマー国連特使はラカイン州の危機に対処し、民族的および宗教的に分裂した国家の橋渡しを助け、ミャンマー政府の和平プロセスを支援するために、国連とミャンマーの協力を強化することを任されている。
様々な要人と難民帰還について議論
ブルゲナー国連特使はマウンドー地域で、NGO団体や国際連合人道問題調整事務所(OCHA)の職員らとも会談。さらに、ラカイン州首相や州政府の要人らと進行状況について議論した。また、同国連特使はマウンドーを訪問する前に、最強の野党であるアラカン国民党(Arakan National Party:ANP)のリーダーや地域のリーダーらと州都シットウェ(Sittwe)で難民の帰還について議論したという。
ANPのTun Aung Kyaw氏は、
「政府と協力してラカインの問題を管理することを願っている。しかし、彼女がラカインを訪れた後に不公平な声明を発表した場合は異議を唱える」(MYANMAR TIMESより)
と述べている。なお、ブルゲナー国連特使は4月26日、アントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)国連事務総長によりミャンマー特使に任命され、今回が初めてのミャンマー訪問である。
(画像はTHE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMARより)
外部リンク
UN Special Envoy visits Maungtaw District
http://www.globalnewlightofmyanmar.com/
New UN Envoy Visits Myanmar’s Troubled Maungdaw Township in Rakhine State
https://www.rfa.org/english/
UN special envoy meets IDPs
https://www.mmtimes.com/
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