2018-06-14 20:00
経済
両備ホールディングス、ティラワ経済特区に大型の物流基地を完成

アジアのコールドチェーンネットワーク
交通や物流サービスなど様々な事業を手がける両備ホールディングスは13日、ヤンゴン市のティラワ経済特区に、約3万7,000平方メートルの面積で、4温度帯の冷凍・冷蔵倉庫含む大型の物流基地を完成させたことを発表した。両備グループ代表兼CEOである小嶋光信氏は、ホームページで、30数年前にアジアへの進出を考え、ミャンマーのヤンゴン市を訪れた際、ミャンマーの人々が厳しい生活の中でも、懸命に信心する姿に心打たれ、ミャンマーのために何かしたいと思ったことについて言及した。
また、政変後に、市内のLRT化や9号線のバス路線近代化の相談や市内の開発計画などの提案を行ったが実現しなかったこと、アジアのコールドチェーンのネットワーク造りを企画する中で、ティラワの経済特区への進出がかなったことを説明した。
そして、小嶋氏は、ミャンマーにおいて初めてとなる様々な温度管理の冷凍・冷蔵倉庫ができることによって、より鮮度を保ち、より清潔に付加価値を維持して農水産物を輸出することでミャンマーの産業の発展に貢献したいという意向を示し、さらに、温度管理の必要な輸入品を得ることで、人々の暮らしを少しでも安全な食生活として豊かになる一助になることを期待している。
環境にやさしくITも導入した最先端倉庫
物流基地は、常温・定温・冷蔵・冷凍という4温度帯のフレキシブルな保管ができ、ランプウェイで2階までトラックが上がれる、最新鋭で近代的な鉄筋と鉄骨の冷凍・冷蔵倉庫を目指したものとなっている。そして、冷媒としてフロンを使わず、環境にやさしく省エネ冷凍システムとして最新最高率のシステム(NH3/CO2システム)を導入し、年間で125トンの二酸化炭素の排出を削減する。安心して冷凍・冷蔵の保管ができるように48時間停電してもバックアップできる補助電源も設備した。
また、貸しオフィスの需給バランスがタイトなヤンゴン市において、倉庫を利用する顧客が効率化した仕事が行えるようにオフィスを6室併設。
さらに、ミャンマーにおいて初めてとなる倉庫および在庫を管理するITシステムを導入した。このシステムは、顧客によるERP等のITシステムとのデータインターフェース可能な倉庫管理システムとなっている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
両備ホールディングス
https://www.ryobi.gr.jp/message/4904/
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