2018-05-31 00:30
経済
ミャンマーからの水産物輸入禁止のサウジアラビア、調査チームが来訪
養殖湖や加工工場を調査
先月サウジアラビアが水産物の輸入禁止措置を実施したが、水産物の輸出再開を支援するために、サウジアラビアからの調査チームがミャンマーに来訪することとなった。ヤンゴン地域政府漁業局のディレクターであるU Tun Win Myin氏は、次のように説明した。
「水産物加工工場に必要な規則や規制は、水産物がサウジアラビアに輸出される24の冷蔵工場へ配布される。調査チームは、規制に準拠したこれらの工場はサウジアラビアへの輸入のためにリストアップされ、一方、規制に準拠できない工場はリストから外される。」(プレスリリースより引用)
さらに、サウジアラビアとの長期的な輸出の機会を確保するため、魚を養殖する湖を検査する予定である。また、魚の養殖における「養殖生産工程管理手法」を導入する準備をしている。
ミャンマーが2017年初頭に、ミャンマーの淡水エビに発生した病気について国際獣疫事務局へ報告した後に、サウジアラビアは水産物の輸入禁止措置を行ったと伝えられている。現在ではこの病気はエビに見られない。
貿易上の輸入禁止問題に関して、両国は一連の交渉を行い、サウジアラビアはミャンマーを定期的に調査することとなった。
重要な市場であるサウジアラビア
ミャンマーの鯉の40%以上と、養殖魚の30%がサウジアラビアに輸出されている。ミャンマー漁業協会のU Win Kyaing会長は、「養殖業者は問題に直面しており、この市場を失うと、生産は減少するだろう。」と語った。
魚の輸入の中止は、ミャンマーだけでなく、ベトナム、バングラデシュ、インドにも影響を及ぼした。
現在、ミャンマーは水産物を主に中国に輸出している。欧州連合諸国とアメリカは、ミャンマーの水産物を購入することに関心を持っているが、輸入基準を遵守しているかどうかを判断するために審査を行っている。
ミャンマーは、48万エーカー以上の水産物養殖湖を所有しており、昨年度、ミャンマーの漁業輸出額で、7億1,770万ドルの収入をあげている。2015年-2016年度におけるミャンマーの水産物輸出額は、5億ドルに相当する。
(画像はミャンマー情報省より)
外部リンク
ミャンマー情報省
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/?q=news/29/05/2018/id-13649
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