ミャンマーニュース

ミャンマーのウィン・ミン（Win Myint）大統領は5月28日、汚職容疑で25日に辞任したチョー・ウィン（Kyaw Win）氏の後任として、ソー・ウィン（Soe Win）氏（79）を計画・財務大臣に指名した。

ソー・ウィン氏は、世界4大会計事務所の1つであるデロイト・トウシュ（Deloitte Touche）のミャンマーにおける管理パートナーであり、国家経済調整委員会のメンバーでもある。

ソー・ウィン氏の指名にあたっては、分析、アドボカシー、技術サポートを通して根拠に基づいた実行可能な政策ソリューションを提供する研究所・ルネッサンス・インスティテュート（Renaissance Institute：RI）のMyo Myint所長や、Set Aung計画・財務副大臣も候補に挙がっていたという。

前大臣は5月初めに汚職防止委員会へ苦情が入ったことで捜査が始まり、数週間捜査の対象となっていたが、21日に自らの意志で辞任を表明した。

なお、ソー・ウィン氏の正式就任には、連邦議会の承認を得る必要がある。

RIのプロフィールによると、計画・財務大臣に指名されたソー・ウィン氏は1961年、外国為替部門の副マネージャーとして州商業銀行（State Commercial Bank）に入社。

1976年にイングランド銀行（Bank of England）で経験を積み、1993年にミャンマー外国貿易銀行（Myanmar Foreign Trade Bank）の支店長に任命された。

1996年には、世界4大会計事務所の1つであるプライスウォーターハウス（Pricewaterhouse）に入社。その後、民間部門で経験を重ねている。

2003年にミャンマー・ヴィガー（Myanmar Vigour）を設立し、2015年よりデロイトの加盟事務所となった。

（画像はFrontier MYANMARより）

外部リンク

U Soe Win nominated as new Minister of Planning and Finance
https://frontiermyanmar.net/

Deloitte Myanmar chief tapped as new finance minister
https://asia.nikkei.com/

Renaissance Institute
https://rimyanmar.org/en