2018-05-28 02:00
政治
ミャンマー計画・財務大臣、汚職容疑により辞任

捜査のきっかけはACCへの苦情
ミャンマー大統領府は5月25日の夜、汚職防止委員会(Anti-Corruption Commission:ACC)より捜査を受けていたチョー・ウイン(Kyaw Win)計画・財務大臣の辞任を承認したことを公式Facebookページで発表した。チョー・ウイン元計画・財務大臣と彼の息子は、前週よりACCと内務省の特別調査局から捜査を受けているとの報道があり、家宅捜査も行われていた。
ACCのアウン・チー(Aung Kyi)委員長によると、5月3日にチョー・ウイン元大臣に対する苦情が提起され、7日に調査チームが結成されたという。
5月13日、ACCは公式Facebookページに声明を発表し、18件の汚職に関して捜査していることを明らかにした。
元大臣の容疑の詳細は明らかにされていないが、21日に辞任の意思を大統領に伝えていたという。
ミャンマー最高レベルの腐敗調査
ミャンマーのウイ・ミン(Win Myint)大統領は3月の就任演説で、「汚職との戦いを最優先にする」ことを誓っていたが、同じ国民民主連盟(NLD)に所属するチョー・ウイン元大臣の汚職が就任後初の事件になってしまった。同大統領は大統領就任4日後にACCと会い、「決定的かつ差別なく」職務を実行するよう促したという。
約50年にわたる軍事支配がミャンマーを貧困に陥らせ、汚職が常態化されてきたことから、2014年に汚職防止委員会が結成された。
チョー・ウイン元大臣はHLDの政府高官の中でも幹部であることから、ミャンマー最高レベルの腐敗調査になることが予想される。
(画像はFrontier MYANMARより)
外部リンク
Finance minister resigns amid corruption probe
https://frontiermyanmar.net/
Myanmar's finance minister resigns: president
https://www.reuters.com/
Corruption-Tainted Planning and Finance Minister Resigns
https://www.irrawaddy.com/
関連する記事
-
2025-05-04 09:00
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30