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2018-04-16 00:00

社会

ヤンゴン裁判所、ロイター通信記者の公訴棄却申し立てを却下

ロイター記者
有罪判決なら最高14年の刑
ミャンマー最大都市にあるヤンゴン裁判所は4月11日、国家機密法違反の罪に問われているロイター記者2人の公訴棄却申し立てを却下した。

ロイター通信のミャンマー人記者であるワ・ロン(Wa Lone)氏とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)氏は昨年12月、同国ラカイン州でイスラム系少数民族「ロヒンギャ」が迫害されている問題を取材しているとき、機密文書を保持しているとして国家機密法違反の罪で拘束された。

一方、同記者に対する訴訟は、ロヒンギャヘの迫害で人権団体等から批判を受けている当局による報道機関への見せしめだと国際社会から強い懸念が表明されている。

同記者が有罪判決を受けた場合、最高14年の刑に服さなければならない。

「どこに自由と民主主義があるのか」
ロイター記者の弁護団は前週、予備審問で検察側が提示する証拠は機密文書の入手を裏づけるには不十分だとして、棄却の申し立てをしている。

Ye Lwin判事は公訴棄却申し立て却下の理由を、
「裁判所が裁判を続行するかどうかの決定を下す前に、証人からもっと話を聞く必要がある」(Frontier MYANMARより)
と述べ、さらに8人の検察側証人の尋問を続行することをつけ加えた。

ロイター通信のステファン・J・アドラー(Stephen J Adler)編集長は、
「裁判所の決定には失望している」(Borneo Bulletinより)
と述べている。

また、ワ・ロン氏は裁判所を離れるとき、
「“真実と正義はどこにあり、どこに自由と民主主義があるのか”と政府に尋ねたい」(Frontier MYANMARより)
と叫んでいたという。

なお、次の予備審問は20日に行われる予定である。

(画像はFrontier MYANMARより)


外部リンク

Myanmar court refuses to dismiss charges against journalists
https://borneobulletin.com.bn/

Myanmar Court Rejects Motion to Dismiss Charges Against Reuters Reporters
https://www.rfa.org/

Yangon court rejects motion to dismiss Reuters case
https://frontiermyanmar.net/

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