2018-04-19 20:00
社会
【国連】ミャンマー国内に残る40万人以上のロヒンギャを忘れないで

世界最大の無国籍グループの人道危機
人道問題担当国連事務次長のウルスラ・ミュラー(Ursula Mueller)氏は、イスラム系少数民族ロヒンギャがミャンマーからバングラデシュへ大量流出した問題が世界的に注目を集める中、ミャンマー国内に残る40万人ものロヒンギャも悲惨な状況に置かれていることを忘れてはならないと国際社会に呼びかけている。ミュラー氏は4月上旬にミャンマーを訪問した後、ニューヨークの記者団に対して、
「世界最大の無国籍グループに影響を及ぼす人道危機が、バングラデシュとミャンマーの国境の両側にある」(プレスリリースより)
と語った上で、「バングラデシュのコックス・バザール(Cox’s Bazar)にある難民キャンプで起こった悲劇は世界の注目を集めたが、ミャンマーのラカイン州に残る多くのロヒンギャが辺境地で移動の制限を受けていることを忘れてはいけない」(プレスリリースより)
とつけ加えた。ミャンマーに残るロヒンギャが受ける制限は、彼らの権利を損なうものであり、健康、生活、保護、教育、その他の必要不可欠なサービスへのアクセスを妨げている。
ミャンマー上層部に直訴
ミュラー氏はミャンマー訪問中、ラカイン州で最も影響を受けた地域へのアクセスを許可され、事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問や国軍の上層部と会合を行っている。ミュラー氏はスーチー国家顧問との会合で、「暴力を終わらせること」と「安定と平和と和解」の重要性について話し合った。
また、人道あるいは保護などのニーズに対応するために国連の支援を受け入れ、人道支援組織のアクセスを可能にすることを訴えたという。
ミュラー氏の訴えは、ミャンマー上層部に届いたのだろうか。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
http://www.un.org/en/index.html
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
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