2018-04-06 06:30
社会
ロヒンギャ難民キャンプでも安全に暮らせない MSFが現状を報告

水を媒介する病気の脅威 夜間は照明がなく身の危険も
2017年8月末で起きたラカイン州での危機から、多くのロヒンギャ族がミャンマーからバングラデシュに逃れた。2018年に入ってから3月半ばまでに5000人以上も難民が流入しており、ロヒンギャ難民は国境を越え続けている。そんな中、医療・人道援助を行っている国際NGOである国境なき医師団(MSF)が、ロヒンギャ難民に関して、キャンプにおいても安全に暮らせない現状があるとして、4月3日のプレスリリースでその詳細を報告した。
4月のモンスーンなどの雨期を前に、急性水様性下痢や腸チフス、マラリア、デングなどの水を媒介する病気の危険が迫っていることに加え、夜間は照明がなく一人で出歩けないなど、男性でさえも身の危険を感じているとしている。
暴力の被害者になることも 女性のための安全な避難場所の確保を
ミャンマーにおける性暴力などの被害で、2017年には多くの女性がMSFの治療や心理ケアを受けた。しかし、パートナーからの暴力で負傷し、治療を受けに来る女性が最近増加していることも明らかにされた。打撲、裂傷、やけど、骨折、首を絞められた傷などが確認されており、女性たちの安全な避難場所を確保することが急務だとしている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Sara Creta/MSF
外部リンク
国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp/news/detail/headline_3711.html
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