• TOP
  • >
  • 社会
  • >
  • ロイター通信の記者、ミャンマーでの逮捕から100日が経過
2018-03-26 06:00

社会

ロイター通信の記者、ミャンマーでの逮捕から100日が経過

ロイター記者
有罪判決を受ければ最高14年の刑
昨年12月にミャンマーで逮捕されたロイター通信のミャンマー人記者2人は3月24日、11回目の予備審問のためヤンゴン裁判所に出廷。逮捕後、100日目であった。

拘束されているのはWa Lone氏(31)とKyaw Soe Oo氏(27)の2人で、機密文書を保持していたとして、国家機密法違反の罪に問われている。

この法律はミャンマーが英国の植民地だった1923年に制定されたもので、有罪判決を受けた場合、最高14年の懲役刑になるという。

Wa Lone氏は審問の休憩中に記者団に対し、
「我々は100日間刑務所で過ごした」(Reutersより)
と述べた上で、
「我々のジャーナリズム精神は、刑務所で何日も過ごした後でも、決してなくなることはない」(Reutersより)
とつけ加えている。

罠にはめられた?
ロイター通信の記者は、ラカイン州北部で非武装のイスラム系少数民族ロヒンギャの男性10人が治安部隊により殺害された事件について調べていた。

しかし、これまで会ったことがない警察官に招待され、待ち合わせ場所のレストランに行った際に紙をわたされ、その直後に逮捕されたという。

記者2人が逮捕された後、軍は兵士が殺害に関与したことを認めたが、記者が釈放されることはなかった。

国際社会も注視
ロイター通信のスティーブン・J・アードラー(Stephen J. Adler)会長は記者会見で、
「彼らは12月12日から、ミャンマーでジャーナリストとしての仕事をしていただけなのに拘束されている」(mizzimaより)
と述べた上で、
「彼らは刑務所ではなく、ニュースルームにいるべきだ」(mizzimaより)
と不当性を訴えた。

また、ビル・クリントン(Bill Clinton)前米国大統領やアントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)国連事務総長をはじめとする国際社会も記者の釈放を求めている。

米国、カナダ、スウェーデンを含む外交官が予備審問に出席。この事件を入念に監視している在ミャンマー・スウェーデン大使館は、
「彼らは間違ったことは何もしておらず、告発は直ちに取り下げられるべきだ」(Reutersより)
と声明を発表した。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

Reuters journalists clock up 100 days in jail in Myanmar
http://www.mizzima.com/

Reuters reporters in court 100 days after their arrest in Myanmar
https://www.reuters.com/

Day 100 in prison, and another hearing, for Reuters reporters in State Secrets trial
http://www.dvb.no/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook