ミャンマーニュース

ミャンマー連邦議会は3月28日、ティン・チョー（Htin Kyaw）大統領が辞任したのを受け、新大統領を選出する投票を行い、アウンサンスーチー（Aung San Suu Kyi）氏の側近であるNLD（国民民主連盟）のウィン・ミン（Win Myint）氏が選出されたことを発表した。

ミャンマーでは、下院と上院と軍のそれぞれから1人ずつ副大統領候補を選出し、3人の候補の中から大統領を選出することが憲法で定められている。

最終投票は、副大統領候補に選ばれた下院選出の前下院議長ウィン・ミン氏、上院選出の第2副大統領ヘンリーバンティオ（Henry Van Thio）氏、軍選出の第1副大統領ミンスエ（Myint Swe）氏の3人で行われ、ウィン・ミン氏が636票のうち403票を獲得し、大統領に選出されたという。

なお、ミンスエ氏は211票、ヘンリーバンティオ氏は18票であった。

最終投票の結果を受け、ティン・チョー元大統領は記者団に対し、と述べ、生涯にわたりNLDに所属するウィン・ミン氏が新大統領に選出されたことを喜んだ。

また、政策の方向性はこれまでのスーチー政権から変更されないという見方が強い。

2016年4月にNDLが率いる政権が誕生して以来、ミャンマーの事実上のリーダーはアウンサンスーチー氏であり、政治経験のないティン・チョー元大統領の役割は儀式的な要素が強かった。

一方、新大統領に選出されたウィン・ミン氏は2016年4月に下院議長に任命されており、立法と行政の両方に優れているという。

（画像はSBS NEWSより）

外部リンク

(THIRD UPDATE) Parliament proclaims U Win Myint as new Myanmar president
https://www.mmtimes.com/

Aung San Suu Kyi loyalist elected new Myanmar president
https://www.sbs.com.au/

Myanmar parliament picks Suu Kyi confidant as new president
https://www.reuters.com/