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2018-03-31 10:00

社会

著名な人権弁護士、ミャンマーで拘束されたロイター記者の弁護を担当

アマル・クルーニー
クルーニー弁護士「2人の記者は無実」
英国の弁護士事務所「Doughty Street Chambers」は3月29日、国際的に著名な人権弁護士のアマル・クルーニー(Amal Clooney)氏が、現在ミャンマーで国家機密法違反の罪で裁判が行われているロイター通信のミャンマー人記者2人の弁護を担当することを明らかにした。

クルーニー弁護士はこの事件を担当する理由について、
「拘束されているWa Lone氏とKyaw Soe Oo氏は、ニュースを報道しただけなのに起訴されている。私は事件ファイルを見直したが、2人の記者は無実であり、すぐに釈放されるべきなのは明らかだ」(プレスリリースより)
と明かしている。

また、
「この事件の結果は、ミャンマーにおける法の支配と言論の自由について、多くのことを私たちに教えてくれるだろう」(プレスリリースより)
と述べ、結果からミャンマーの傾倒が伺えることを示唆した。

ロイター通信の記者2人は、昨年12月にラカイン州北部で非武装のイスラム系少数民族ロヒンギャの男性10人が治安部隊により殺害された事件について調べていた際、警察官からレストランに呼び出された上、文書をわたされ、その直後に「機密文書保持」の容疑で逮捕されている。

ミャンマーの国家機密法は英国植民地時代に制定されたもので、有罪判決を受ければ、最高14年の懲役刑になるという。

華麗な経歴を持つクルーニー弁護士
クルーニー弁護士は国際刑事法と人権問題を専門とし、シリア問題でコフィー・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長のアドバイザーも務めるほどの実力を持つ。

また、弁護士事務所「Doughty Street Chambers」に所属する前には、国際司法裁判所、旧ユーゴスラビア国際刑事裁判所、レバノン特別裁判所などで、国連に関わる業務を行っていた。

さらに、米国・ニューヨークのSullivan&Cromwell LLPで訴訟弁護士としても勤務。英語、フランス語、アラビア語を話す才女である。

なお、クルーニー弁護士は、俳優のジョージ・クルーニー(George Clooney)氏と結婚したことでも話題となった。

(画像はDoughty Street Chambersのプロフィールより)


外部リンク

Doughty Street Chambers
https://www.doughtystreet.co.uk/

Doughty Street Chambersのアマル・クルーニー氏プロフィール
https://www.doughtystreet.co.uk/profile/

Doughty Street Chambersのプレスリリース
https://www.doughtystreet.co.uk/news/

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