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2018-03-20 06:00

社会

数十年ぶりのジフテリアの大流行 ロヒンギャ難民に迫る脅威

ジフテリア
MSF、専門の治療センターをキャンプ内3か所に開設
医療・人道援助を行っている国際NGOである、国境なき医師団(MSF)が、ロヒンギャ難民の間で、数十年ぶりのジフテリアの大流行があり、大きな脅威が迫っていると、14日のプレスリリースで発表した。

2017年8月末に起きたミャンマーでの危機から逃れるため、多くの難民がバングラデシュに逃れた。そして同年12月に過密化した難民キャンプで、数十年ぶりとなるジフテリアの集団感染が起きた。

MSFは、難民の間におけるジフテリアの大流行を抑えるため、キャンプ内3か所に専門の治療センターを開設。医療スタッフ全員が目の回るような忙しさで、患者や家族のケアにあたったとしている。

基本的な医療に接する機会すらなく 集団感染は4,000人以上にも
ジフテリアは飛沫感染するジフテリア菌によって発症するが、ワクチン接種によって予防が可能。しかしながら、ロヒンギャ難民は劣悪な生活環境にさらされており、基本的な医療に接する機会すらなく、今回の集団感染では、4,000人以上(2018年1月末時点)が、ジフテリアを発症した。

1月末までにコックスバザール県で治療をした患者の大半が、5歳から14歳だったことも分かっている。2月以降は患者が減少したが、1施設はジフテリア治療センターとして運営を継続している。

(画像はプレスリリースより)
(C)Anna Surinyach


外部リンク

国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp

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