2018-03-12 19:00
社会
ラカイン州で自然災害に備えた「サイクロンシェルター」建設が進行中

今年度は26のシェルターを建設予定
「ロヒンギャ危機」として国際社会から非難されているミャンマー・ラカイン州では、自然災害に備えて同州災害管理部門が2018-2019会計年度に、サイクロンシェルターをさらに建設する予定だという。同管理部門のKyaw Min氏は、
「入札者はこのプロジェクトに招待され、今、我々は入札を選択している」(プレスリリースより)
と述べた上で、建設期間が5~6ヶ月になることを明かした。ラカイン州には22のサイクロンシェルターがあり、現在バングラデシュの支援を受けて4つのサイクロンシェルターが建設中で、6月~7月にかけて完成するという。
今年度には26のサイクロンシェルターを建設し、州の3分の2をカバーする予定で、全てが完成すると、ラカイン州のサイクロンシェルターは52になる。
自然災害が発生しやすいラカイン州
ラカイン州には長い海岸線があるため、嵐や洪水による災害が発生する。山間部を除く平野部では強風が発生。地震が発生した場合には、ベンガル湾からの津波も心配される。2016年4月から2018年2月の間に、ラカイン州では合計155件の自然災害が発生。このうち62件は嵐、48件は火災、13件は洪水、7件は落雷、3件は河川侵食、1件は地震、21件はその他の自然災害であった。
頻繁に自然災害に見舞われるラカイン州では、災害管理部門が地域における予防的な活動を実施。その1つがサイクロンシェルターの建設である。
また、2016年以降は国民の認識を高めるために、講演、研修、ワークショップ、災害訓練を実施しているという。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/moi:eng/
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