2018-03-15 12:45
社会
国境なき医師団、ロヒンギャ難民女性の壮絶な経験を伝える

出産間近だったマフライさん 木の葉を食べ、ボートの上で出産
医療・人道援助を行っている国際NGOである、国境なき医師団(MSF)が、ミャンマーから逃れてきているロヒンギャ難民女性の壮絶な経験や現状を、12日のプレスリリースで伝えている。ロヒンギャ難民女性のフマイラさんは、ミャンマー西部ラカイン州出身で、故郷マウンドー郡がミャンマー軍の弾圧を受け、バングラデシュに息子を連れて逃れてきた。夫がミャンマー軍に連行され、第2子の出産間近だったマフライさんは、避難する途中で木の葉を食べ、ボートの上で出産したという壮絶な経験を語っている。
ショック状態に陥っているロヒンギャ難民の女性 MSFが治療
2018年1月下旬、MSFのアウトリーチ活動チームが、ジャムトリ難民キャンプでショック状態に陥っているフマイラさんをみつけ、MSFの医療施設に搬送した。マフライさんは現在、点滴治療などを受けているほか、避難途中に生まれた赤ちゃんも衰弱している。人道援助を受けられるようになったのは、ジャムトリに入ってから1か月後だった。それでも食べ物が足りたことはなく、母乳が出ないため赤ちゃんは栄養失調に陥った。マフライさんは、水くみにいったり、赤ちゃんの世話をしたりしてくれる幼い息子だけが頼みの綱だとしている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Anna Surinyach
外部リンク
国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_3692.html
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