2018-03-09 22:00
政治
米・ホロコースト記念博物館、スーチー氏のアワードを撤回

人権問題の功績を称える「エリ・ヴィーゼル・アワード」取り消しを発表
3月6日、アメリカ・ワシントンのホロコースト記念博物館は、アウンサンスーチー氏に与えた賞を取り消した。2012年、スーチー氏は、同博物館が人権問題に功績があった人物に与える「エリ・ヴィーゼル・アワード」を受賞している。博物館は、スーチー氏が、ミャンマー軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャ族への暴力を止められなかったことを取り消しの理由としている。
博物館は、スーチー氏宛の手紙形式でプレスリリースを発表した。声明は軍主体の国で民主化を進める難しさに理解を示している部分もあるが、スーチー氏とNLD(国民民主連盟)が国連との協力を拒絶したこと、虐待があった地域へリポーターが入ることを拒否したことを批判している。
「道徳的権限を使用して事態の終息を」
過去5年間、ミャンマー軍によるロヒンギャ族への攻撃や弾圧行為は劇的に悪化している。博物館はアウンサンスーチー氏に、「道徳的な権限」を使用してこの状況に対応するよう要求している。プレスリリースには、
同博物館の使命は「大量虐殺を防ぎ、人間の尊厳を確立させること」である。ミャンマーの民主化を主張したスーチー氏に「エリ・ヴィーゼル・アワード」を授与できたことは光栄なことだった。
今、その賞を撤回することになり、非常に残念に思っている。この決定は簡単に出された結論ではない。(プレスリリースより)
今、その賞を撤回することになり、非常に残念に思っている。この決定は簡単に出された結論ではない。(プレスリリースより)
と書かれている。
(画像はホロコースト記念博物館のウェブサイトより)
外部リンク
ホロコースト記念博物館
https://www.ushmm.org/
プレスリリース
https://www.ushmm.org/
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