2018-03-01 01:00
社会
国境なき医師団が難民の声を紹介 難民の人権の尊重を

40年間で3度の避難と2度の帰還を経験 2人の子どもも失う
医療・人道援助を行っている国際NGOである、国境なき医師団(MSF)が、ミャンマーを逃れた難民で、ラカイン州ブティドン出身のアリ・アーメドさん(80歳)の経験を、27日のプレスリリースで明らかにした。ミャンマーで2017年8月に発生したロヒンギャ弾圧によって自宅が焼かれ、バングラデシュに避難しているアリ・アーメドさんは、40年間で3度の避難と2度の帰還を経験しており、合わせて6年以上を難民キャンプで過ごした。7人いる子どものうち2人を、今回のロヒンギャ弾圧で失い、現在はジャムトリ仮設キャンプに家族と滞在している。
移動の自由がなく殴られることも 「居場所がない」と思うように
今まで殴られたり、拷問を受けたりしたことや、ミャンマー軍から強制労働を強いられることもあった。移動の自由もなく、「ここに私たちの居場所はない」と思ったとしている。避難生活を送るバングラデシュでは、問題なく過ごせているが、雨期が訪れると生活環境は悪くなると予想している。アリ・アーメドさんは、ミャンマーへの帰還に関して、恐れることはないとしている一方で、ロヒンギャの人権を尊重してほしいと訴えている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Anna Surinyach
外部リンク
国境なき医師団 プレスリリース
http://www.msf.or.jp/
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