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2018-02-12 05:00

社会

タイの養鶏場で不正労働か ミャンマー移民労働者が訴え

養鶏場
大手食肉業者で強制残業などの虐待が疑われる
タイの養鶏場で働いていたミャンマー移民労働者が、虐待を理由に起こした裁判で、雇用者が労働者を名誉毀損で告訴した。

2016年、強制的な残業や最低賃金以下の給与、移動の制限などを虐待として、14人の労働者がタイの国家人権委員会に苦情を申し出たことから、裁判が始まった。

訴えられたのはタイの大手食肉供給会社で、Betagroグループに属しているThammakaset農場。この裁判をきっかけに、Betagroグループは同農場との契約を解除したという。

農場オーナーは労働者の訴えた内容を認めていない。労働者は自主的に残業をし、養鶏場の隣で寝ることを選んだのは彼らだと主張している。また、雇用主は2人の労働者に対して、裁判のためにタイムカードを持ち出したことや、裁判による損害を理由に訴えを起こした。

移民からの裁判は初めてのケース 雇用主側も労働者を告訴
タイではこれまでにも、ミャンマー移民労働者の不当な扱いが問題になっていた。シーフード業界では移民が人身売買の場で取り引きされていることもあるという。

労働者の虐待問題が告訴に至ったのは初めてのことだ。裁判に当たってはニューヨークを拠点とするヒューマン・ライツ・ウォッチなど人権団体のサポートを受けている。人権団体は、
タイ政府が公的に対応し、雇用主の訴えを退けるべきだ。(KHAO SOD ENGLISHより)

としている。

(画像はpixabayより)


外部リンク

KHAO SOD ENGLISH
http://www.khaosodenglish.com/

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