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2018-02-12 23:15

社会

ロヒンギャ族難民の間でジフテリアが蔓延 医療の提供を急ぐ

難民
難民シェルターなどを訪問 ジフテリアの患者がいないか確認
国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)が、ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ族難民の間で、ジフテリアが蔓延しており、現地ボランティアなどが抑制のための活動を続けていると、7日のプレスリリースで発表した。

ミャンマー・ラカイン州での危機などから逃れるため、少なくとも688,000人の難民がバングラデシュに押し寄せている。そして現在その難民の間で、少なくとも5,068人がジフテリアと思われる症状を発症していることも分かった。

これらを受け、地域保健難民ボランティアが、難民シェルターへの訪問を続けており、医療サービスへのアクセス方法や、治療の受け方などを伝えている。

「首周りが膨れ上がり、食欲が激減」 1日30件から40件の報告に
地域保健難民ボランティアの一人のZafor Hossein氏は、ナヤパラ(Nayapara)やクトゥパロン(Kutupalong)の難民キャンプに従事しており、「首周りが膨れ上がり、食欲が激減」するという、ジフテリアの症状に当てはまる17歳の女性を発見した。こうした地道な活動によって、このような症状に苦しむ人々を救うとともに、その周りの人々の命を守ることにもなる。

WHOは、1日30件から40件のジフテリア患者が確認されており、手に負えなくなる感染爆発を防ぐには、早期発見・治療が必要不可欠だとしている。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Caroline Gluck


外部リンク

UNHCR プレスリリース
http://www.unhcr.org/

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