2018-01-26 11:00
社会
UNHCR「ロヒンギャが安全に帰還できる条件が整っていない」

安全を確保するためにアクセス制限の解除が必要
国連(United Nations)は1月23日、治安部隊の迫害を逃れバングラデシュへ移動したイスラム系少数民族ロヒンギャには必要な保護手段がないため、ミャンマーへ帰還する条件が整っていなとの見解を発表した。昨年8月25日に発生した反政府勢力による警察署襲撃事件以来、ロヒンギャの多くが暮らしていたミャンマー・ラカイン州は、国軍により援助機関、メディア、その他の独立したオブザーバーのアクセスが制限されている。
国連難民高等弁務官事務所(Office of the United Nations High Commissioner for Refugees: UNHCR)のスポークスマンは、
「難民が自発的に帰還する権利を確保し、安全かつ尊厳を保つために、我々はラカイン州で妨げられている必要な人道的アクセスを許可し、真の永続的な解決策の条件を作り出すことをミャンマーに呼びかける」(プレスリリースより)
と述べている。また、アクセスが可能になれば、現状の判断や長期的な帰還を可能にし、難民が抱える安全上の懸念に対処するのに役立つことを強調した。
さらに、帰還が安全で自発的、持続可能であるためには、難民にもこれらの条件について適切な情報を提供し、話し合う必要があることもつけ加えている。
ラカイン州の緊張緩和が不可欠
UNHCRのスポークスマンは、元国連事務総長であるコフィ・アナン(Kofi Annan)氏が率いる諮問委員会が勧告するラカイン州におけるすべての地域社会の平和と安全の確保、地域間の対話、生計へのアクセス、イスラム社会の人々の法的市民権確保が実施されることも不可欠であるとの見解も示した。同スポークスマンは、
「これらの提言を現実的に実施することは、ラカイン州で何年にもわたって構築された異なる民族間の緊張状態に対処することになり、帰還に対する信頼を築く上でも不可欠だ」(プレスリリースより)
と述べた上で、これらが実施されなければ暴力が再燃する危険な状況であり、リスクが大きいことを強調している。また、UNHCRはこの危機に対する長期的な解決策を見つけるため、難民、ミャンマーとバングラデシュの政府、バングラデシュのホストコミュニティ、ラカイン州のすべてのコミュニティと協力する用意があることを明らかにした。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連(United Nations)
http://www.un.org/
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)
http://www.unhcr.org/
国連のプレスリリース
http://www.un.org/news/
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