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2019-01-28 19:00

社会

国連特別報告者「ミャンマー国軍幹部は罪に問われるべき」:ロヒンギャ迫害

ロヒンギャ
加害者を拘束しなければロヒンギャは帰還できない
ミャンマーの人権状況を調査する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏は1月25日、イスラム系少数民族ロヒンギャを組織的に迫害したミャンマー国軍最高司令官ミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)氏ら幹部は訴追されるべきとの見解を明らかにした。

李氏は、
「ミン・アウン・フライン氏ら幹部はラカインでの大量虐殺(genocide )、人道に対する罪(crimes against humanity )、戦争犯罪に対する責任を問われるべきだ」(REUTERSより)

と述べ、迫害を逃れ隣国に逃避しているロヒンギャが帰還する前に、加害者を拘束する必要性を訴えている。

また、国軍幹部が説明責任に問われることなくロヒンギャを帰還させることは、状況の悪化あるいは長期化を招くことになると懸念を示した。

これまでの国連の動き
2017年8月以来、約73万人のロヒンギャがバングラデシュへ逃避し、今でも密集した難民キャンプで過酷な生活を強いられている。

国連の事実調査団は昨年、ミャンマーで組織的に大量殺害や強姦などを含む軍事作戦が実施されたことを報告。国軍の最高司令官を含む幹部5人を国際法に照らして訴追する十分な証拠があると結論づけた。

また、国連人権理事会は昨年9月、ロヒンギャに対して犯した罪の証拠収集と訴追を目的とした新たな準司法機関の設立を採択。

しかし、ミャンマー側は国際裁判所(ICC)の加盟国でないことを理由に管轄権の行使を認めていないが、隣国バングラデシュが加盟国であることからICCは管轄権を行使できると判断している。

なお、ミャンマーへの入国を拒否されている李氏は、隣国のタイとバングラデシュを訪問中、インタビューに答えた。

(画像はREUTERSより)


外部リンク

Myanmar army chief must be prosecuted for Rohingya 'genocide': U.N. rights envoy
https://www.reuters.com/

Prosecute Myanmar army chief for Rohingya 'genocide': UN envoy
https://www.aljazeera.com/

UN envoy says Myanmar army chief must be tried for genocide
https://www.presstv.com/

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