2019-01-21 18:00
社会
ミャンマー国軍が報復攻撃: 仏教徒の武装集団の戦闘員13人殺害

8回の衝突と5回の地雷爆発
ラカイン州で仏教徒のラカイン族武装集団「アラカン軍(Arakan Army:AA)」が1月4日に警察署を襲撃して警察官13人を殺害したのを受け、ミャンマー国軍は1月18日、報復としてAAの戦闘員13人を殺害したことを発表した。国軍によると、1月5日から16日の間に、8回の衝突と5回の地雷爆発があったという。
首都ネピドーで行われた記者会見でTun Tun Nyi少将は、
「AA戦闘員13人の遺体と武器3つを押収したが、国軍兵士も数人死亡した」(REUTERSより)
と述べ、国軍兵士の死亡者数は明らかにしなかった。国軍は2018年に北部のさまざまな民族に一時停戦を宣言したが、ラカイン州は除外されている。
人権侵害などで問題視されているラカイン州は、ロヒンギャやラカインをはじめとする少数民族が複雑に共存。そのため長期にわたり緊張状態が続いている。
政府が報復攻撃を決定
Tun Tun Nyi少将は記者会見で、事実上のリーダーであるアウンサンスーチー国家顧問が「AAは単なるテロリスト集団であり、迅速かつ確実に倒すよう指示した」(KSL.comより)
と述べている。反政府勢力に対する報復攻撃は、7日に大統領府で会議により決定されたという。
大多数を仏教徒が占めるミャンマーは、イスラム系少数民族ロヒンギャに対する「民族浄化」あるいは「大量虐殺」などが問題視され、国際社会から非難されている。
仏教徒のAAに対する報復をミャンマー政府が命じたのは、宗教的な偏見がないことを示したかったという見方もできるだろう。
(画像はmizzimaより)
外部リンク
Myanmar army ‘kills 13’ in counterattacks on Rakhine rebels
http://www.mizzima.com/
Myanmar army kills 13 rebels in Rakhine clashes: military spokesman
https://in.reuters.com/
Myanmar army ordered to take offensive against Arakan Army
https://www.ksl.com/
関連する記事
-
2025-04-30 18:30
-
2025-04-26 16:30
-
2025-04-24 09:30
-
2025-04-19 09:30
-
2025-04-17 15:00