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2019-01-21 19:30

社会

ミャンマーの国連特別報告者、ラカイン州の住民保護を要請

国連
ラカイン州5郡区で活動中断の指示
ミャンマーの人権状況を調査する国連特別報告者である李亮喜(Yanghee Lee)氏は1月18日、同国ラカイン州で激化する戦闘から地元住民を保護するよう要請した。

また、同氏は声明でミャンマー政府に対し、
「人道的アクセスを阻止することは国際人道法の重大な違反である」(プレスリリースより)
と述べ、一部の人道支援団体だけにしかアクセス許可が与えられないという決定を直ちに取り消すよう求めた。

国連によると、ラカイン州政府から1月10日、国連世界食糧計画(WFP)と赤十字国際委員会(ICRC)を除く国連および国際人道機関に、同州北部の5郡区での活動を中断するよう指示があったという。

ラカイン州では昨年11月以来、反政府勢力であるアラカン軍(Arakan Army)と国軍が激しい戦闘を続けており、地元住民から死傷者も出ている。

さらに昨年12月以降、少なくとも5,000人以上の住民が避難を余儀なくされたという。

ラカイン州すべての人の安全と幸福を優先
李氏は、新年に4つの警察署を襲撃したアラカン軍を非難した上で、襲撃に対するミャンマーの軍事的措置に対しても懸念を示した。
「ラカイン(Rakhine)、Mro、Daignet、ヒンズー(Hindu)、ロヒンギャ(Rohingya)を含むすべてのラカイン州の人は、すでに十分な苦痛を受けている」(プレスリリースより)
と同氏は述べている。

また、すでに破綻したコミュニティ間の分断を悪化させることは、国内の状況をさらに複雑化するリスクがあることにも言及し、ラカイン州の人の安全と幸福を優先し、平和に向けて取り組むことを要請した。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNICEF/UN0229016/Sirman


外部リンク

国連のホームページ
http://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/

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