2019-01-24 19:00
経済
EUがミャンマーとカンボジアからの米輸入に課税を開始

安価な米が急増し、EUの米産業にダメージ
1月17日、EUはミャンマーからの米輸入に対して、課税を開始すると発表した。これはカンボジアからの輸入米にも適応される。EUはミャンマーとカンボジアから米を輸入している。2国には、EUが定めた貿易戦略「EBA」に従い、開発途上国に対する非課税が適応されているが、2国からの米輸入が大幅に増加したため、EU諸国に経済的損害を与えているという。
課税は今後3年間にわたって実施する。1年目は1トンに対して175ユーロ、2年目は150ユーロ、3年目は125ユーロと、毎年減額する計画だ。
EUの米生産者の救済が目的 「政治的制裁ではない」
EUの調査によれば、2国間の米輸入は過去5年間で89%増加している。一方、安価な米の急増により、EUの生産者による米が市場に占める割合は61%から29%に減少した。EUは、課税の決定はEU諸国の米生産者を救済することが目的であり、政治的な制裁や、ラカイン州での暴力行為に対する批判的な意味はないとしている。
EUの農業グループは、危機的状況が認識され、農業従事者の流動を防ぐための決定だとして歓迎している。
(画像はロイター通信より)
外部リンク
ミャンマータイムス
https://www.mmtimes.com/
ロイター通信
https://uk.reuters.com/
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