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2018-12-29 15:00

政治

難民キャンプの現状と課題

ロヒンギャ
難民支援に携わる職員を対象に研修
2018年11月上旬、特定非営利活動法人シャプラニールの藤﨑文子事務局次長は、ミャンマーの難民キャンプを訪問、難民支援に携わる職員を対象に研修を実施した。

2018年12月19日、藤﨑文子事務局次長は、この研修で感じたことを報告した。

国連機関と国際NGO、バングラデシュNGOは昨年8月以来、難民への人道支援を続けている。支援は国連・NGO対応計画「Joint Response Plan」に基づいている。

国連・NGO対応計画「Joint Response Plan」
「Joint Response Plan」は130万人を対象にしており、コックスバザールのバングラデシュ人コミュニティ33万人も含んでいる。

支援は11の分野(教育、食料、保健、保護(女性に対する暴力、子どもの保護を含む)、栄養、シェルター、キャンプ管理、水と衛生など)に分かれている。常にモニタリングすることで、緊急を要する分野や人に効果的な支援を提供している。

キャンプ地は木を伐採してつくった砂地に建っており、災害に対して大変脆弱だ。6月から始まった雨期、そしてサイクロン(台風)の季節が続いたが、大きな被害もなく、やり過ごすことができた。

心のケアが不十分
しかし、課題も多い。暴力や人権侵害が横行するミャンマーでは、被害者も多く、心のケアが不十分だ。健康な青少年(10~20代)を対象とした活動は皆無に等しい。初等教育は少しずつ提供されているが、社会造りに関わる機会がない。

子どもや女性への性的暴力は、危機的状況下(自然もしくは人的災害など)危機的状況下で増加する。女性と子どもの保護も重要だが、コミュニティ全体への取り組みも増やす必要がある。

(画像はシャプラニールのホームページより)


外部リンク

シャプラニール
https://www.shaplaneer.org/

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