2018-12-18 07:00
社会
UNHCRがロヒンギャ難民に液化石油ガスボンベを支給

難民などが使用する薪の量は1日およそ720トンにも
国連難民高等弁務官事務所(以下、UNHCR)が、ロヒンギャ難民キャンプや、その受け入れコミュニティに対し、液化石油ガスボンベを支給し始めたと、12月11日に発表した。ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民が、多く身を寄せて生活を送っているのがクトゥパロン難民キャンプ。この周辺では、およそ62万人もの難民が暮らしており、燃料となる薪が1日およそ720トンも必要となる。
薪拾いをしに行くが、森のなかにはお金を差し出せと脅す人もおり、女性や子どもには危険だった。今回UNHCRの支援を通じて、液化石油ガスボンベの支給が始まり、そういった問題の解決につながってきている。
環境や健康のことも考慮しクリーンである液化石油ガスに
難民キャンプにおける健康問題の原因が薪の煙であったが、液化石油ガスはよりクリーンであることから、使用されることとなった。UNHCRはバングラデシュ政府や、ほかの国連機関と連携し、試験的に6000世帯へガスボンベと調理用コンロを支給。地元で製造されていることから、地域経済の活性化や雇用促進にも寄与していくとみられる。
(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Roger Arnold
外部リンク
UNHCR プレスリリース
https://www.unhcr.org/jp/21706-ws-181211.html
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