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2018-12-24 01:00

社会

ミャンマー国軍、武装勢力との停戦を宣言 和平進展を目指して

停戦
和平プロセス進展が目的
ミャンマー国軍は12月21日、同国北東部における少数民族武装勢力との戦闘を一時的に停止することを宣言した。

停戦の期間は、2018年12月21日から2019年4月30日までで、4カ月以上にわたる。これはミャンマー国軍による停戦宣言で、不安定な和平プロセスを進展させることを目的としているという。

軍事行動が全面停止されたのはカチン州とシャン州で、英国から独立して以来70年間、国軍は全国停戦協定に署名していないカチン独立軍(KIA)などの少数民族武装勢力と頻繁にこの地域で衝突していた。

政府は停戦を歓迎
カチン州の下院議員であるIntunkha Naw San氏は、
「国軍の動きが和平への寛大なアプローチであると考える」(Radio Free Asiaより)
と停戦を歓迎。

また、政府のスポークスマンZaw Htay氏は、国軍が停戦を宣言する前に、アウンサンスーチー国家顧問率いる政権に通知していることを明かし、政府と国軍が和平プロセスに“協力”していることをアピールした。

スーチー政権は、国内の紛争を終結させることを優先課題としてきたが、成果を上げるどころか状況は悪化していたのが現状だ。

ヤンゴンを拠点とする政治アナリストのMaung Maung Soe氏は、
「少なくとも30年ぶりに国軍が一方的に停戦を宣言した」(REUTERSより)
と述べた上で、
「全国規模の和平は、各グループとのさらなる協議にかかっているだろう」(REUTERSより)
とつけ加えた。

また同氏は、この宣言にはラカイン州が含まれていないことに懸念を示したという。

全国停戦協定に未署名のグループは8つ。4月末までに進展があるのか注目が集まる。

(画像はRadio Free Asiaより)


外部リンク

Myanmar army pauses operations in north in rare conciliatory action
https://uk.reuters.com/

Myanmar Military Declares 4-Month Ceasefire in Shan, Kachin Conflict Zones
https://www.rfa.org/

Myanmar pledges to continue peace process in accordance with military announcement
http://www.xinhuanet.com/

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