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2018-12-08 09:00

社会

ロンドンで「ロヒンギャ危機:亡命中の人々」展:SOS子どもの村UK

ロヒンギャ危機
ロヒンギャ危機の現状を明らかに
子どもの人権を守るために活動する国際的なNGO団体の一員であるSOS子どもの村UK(SOS Children’s Villages UK)は、ミャンマーからバングラデシュの難民キャンプに避難しているイスラム系少数民族ロヒンギャの窮状を強調するために、ロンドンで「ロヒンギャ危機:亡命中の人々」展を開催している。

SOS子どもの村UKのアリソン・ウォレス(Alison Wallace)CEOは、
「50万人の子どもとその家族がバングラデシュのコックスバザール難民キャンプで悲惨な状況に陥っている。この展覧会を通して、この危機の現状を明らかにし、世界で最も危険な状態にある子どもたちに対する責任を果たすために、政府がより多くのことを行うように圧力をかけていきたい」(プレスリリースより)
と述べている。

また、教育や保健など基本的なサービスへのアクセスが確保されていないロヒンギャの未来に言及するとともに、目撃した残虐行為や自然災害などの脅威に未だ悩まされている子どもたちに緊急の支援と保護を強化する必要があることを訴えた。

さらに、SOS子どもの村UKは英国政府に対し、ロヒンギャとバングラデシュの子どもたちが安全で質の高い包括的な学習機会が得られること、メンタルヘルスサポートが受けられること、安全かつ威厳ある自発的帰還を可能にすることなどを要請している。

社会排除に焦点を当てた写真家
SOS子どもの村UKによると、コックスバザールの難民キャンプにいる難民の半数以上が子どもで、学校や基本的なサービスは十分ではないという。

今回開催される展覧会は、国際的な賞を受けた経験を持つ世界的な写真家Renaud Philippe氏が撮影した写真展だ。

同氏のフォトジャーナリズムは社会排除に焦点を当てており、南スーダン、ハイチ、インド、ネパールなど世界各地で戦争や自然災害によって強制された人々を映し出している。

「ロヒンギャ危機:亡命中の人々」展は12月6日から2019年1月19日までロンドンのガーディアン・メディア・グループ本社(Guardian Media Group HQ)で開かれ、入場は無料となっている。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

SOS子どもの村UK
https://www.soschildrensvillages.org.uk/

SOS子どもの村UKのプレスリリース
https://www.soschildrensvillages.org.uk/news/

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