ミャンマーニュース

ジョンズ・ホプキンス・ブルームバーグ公衆衛生大学院（Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health）とカチン・ウィメンズ・アソシエーション・タイ（Kachin Women's Association Thailand：KWAT）による新たな調査で、7,400人以上のミャンマー人女性と少女が中国人との強制結婚の犠牲者になっていることが明らかとなった。

そのうち5,000人以上の女性が、中国人の夫に子どもを生むことを強制されたという。

これらのミャンマー人女性は、ミャンマーから中国へ人身売買された人々だ。

この調査は2017年6月から2018年4月に、武装反乱軍とミャンマー治安部隊の長期にわたる紛争の現場であるミャンマー・カチン州と北シャン州の4つの地区と国境沿いの中国・雲南省で行われ、その人数は400人に上る。

調査報告書によると、同地域の女性の約40％が強制結婚を余儀なくされたという。

また、強制的に結婚させられた女性は、自発的に結婚した女性に比べて、パートナーから暴力を受ける確率が6.5倍も高いことが明らかとなった。

中国では、数十年に及ぶ「一人っ子政策」の影響で、男性より女性の方が約3,300万人少ない。

そのギャップを埋めるため、ミャンマーをはじめ、カンボジアやラオス、ベトナムなどから、毎年数万人の貧しい女性が花嫁として売られているという。

今回発表された調査報告書では、地域内の強制結婚を減らすために、ミャンマー政府へ身分証明書発行や労働許可などに関する方針の策定を勧告。

また、中国政府には、紛争から逃避している人々の安全や人道的支援を確保し、脆弱性の悪用、強制結婚、強制出産、人身売買に関わる法律や規制を強化すべきだと訴えている。

（画像はCHANNEL NEWS ASIAより）

外部リンク

Thousands of Myanmar women forced into marriage in China: Study
https://www.channelnewsasia.com/

Thousands of Myanmar women, girls forced to marry in China: study
https://www.ft.com/

Report finds evidence of forced marriage of Myanmar women to Chinese men
https://reliefweb.int/