2018-11-29 09:00
社会
ミャンマー海域でロヒンギャ93人を乗せた木造船発見

漁師が当局へ報告
ミャンマー当局は11月27日、93人のイスラム系少数民族ロヒンギャを乗せた木造船を26日に同国海域で発見したことを報告した。関係者によると、93人のロヒンギャは同国西部ラカイン州の首都シットウェ(Sittwe)にあるThae Chaung難民キャンプを逃げ出し、木造船でマレーシアを目指していたという。
ミャンマー南部沿岸の町ダウェイ(Dawei)のMoe Zaw Latt氏は、
「漁師が当局に“疑わしい”船がいることを報告した」(REUTERSより)
と状況を明らかにしている。また、拘束された93人のロヒンギャは、シットウェの難民キャンプに送り返されるという。
なお、Thae Chaungはダウェイの北西約900kmに位置する国内避難民を抱えるキャンプで、その大部分は無国籍のロヒンギャである。
相次ぐ密出国
ミャンマーではこれまで何年もの間、同国で迫害されたロヒンギャが暴力から逃れるために、タイやマレーシアへの危険な船旅を行ってきた。通常、海が穏やかな11月から3月の乾季に密出国を試みるロヒンギャが多く、今年もミャンマー海域では10月にモンスーンの雨が弱まり始めたため、密出国が相次いでいる。
11月16日には106人のロヒンギャを乗せた木造船がヤンゴン沖で発見されており、彼らもマレーシアを目指していた。また、先週もラカイン州南部の海岸でマレーシアへ行こうとしていた80人のロヒンギャが拘束されたという。
多くのロヒンギャが逃げ出すことを選択する国内難民キャンプ、その環境が懸念される。
(画像はPress TVより)
外部リンク
Myanmar seizes boat carrying 93 fleeing Rohingya camps for Malaysia
https://www.reuters.com/
Myanmar seizes more Rohingya Muslims fleeing Rakhine
https://www.presstv.com/
Myanmar seizes boat carrying fleeing Rohingya
https://www.sbs.com.au/
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