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2018-11-19 00:45

社会

ユニセフ、ロヒンギャの強制帰還はないというバングラデシュの声明を歓迎

ユニセフ
帰還のリスクを優先
ユニセフ(国連児童基金)は11月16日、バングラデシュ当局がイスラム系少数民族ロヒンギャを強制的に帰還させないことを確認し、その決定を歓迎した。

ユニセフのクリストフ・ボウリエラック(Christophe Boulierac)報道官はジュネーブのジャーナリストに対し、
「バングラデシュのロヒンギャ難民が強制的にミャンマーに送還される可能性があるという広範な報告が出ている」(プレスリリースより)
と懸念を示した。

しかし、
「キャンプ当局は、自発的に難民を帰還させる準備ができているが、ロヒンギャ難民はミャンマーへの帰還を余儀なくされることはないというメッセージを強調した」(プレスリリースより)
とつけ加えている。

また、同報道官は、ロヒンギャのミャンマー帰還に関し、「帰還のリスクが優先されるべき」とし、ユニセフのコメントがロヒンギャ難民の見解を反映していると主張した。

安全が保証されない限り帰還は望まない
ユニセフのコメントは、フィリッポ・グランディ(Filippo Grandi)国連難民高等弁務官の
「ロヒンギャ難民の帰還は、彼らの自由に表現された願いのみで行われるべき」(プレスリリースより)
という意見に基づいているという。

難民キャンプで活動するユニセフ職員による非公式の聞き取り調査では、圧倒的多数の難民が“安全が保証されない限り帰還は望まない”と主張している。

ユニセフのボウリエラック報道官は定期記者会見で、ミャンマーのロヒンギャコミュニティは依然として非常に脆弱であると主張しており、運動の自由と保健や教育などの不可欠なサービスへのアクセスが制限されているため、人道的援助を必要としているとの見解を示した。

なかなか進まないロヒンギャの帰還。今後のミャンマー政府の対応に注目が集まる。

(画像はプレスリリースより)
(C)UNHCR/Chris Melzer


外部リンク

ユニセフ
https://www.unicef.org/

国連
http://www.un.org/

国連のプレスリリース
https://news.un.org/

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