2018-11-19 00:00
社会
日本で生体肝移植手術を受けたミャンマー人患児が退院へ

NGO・病院・市が協働
日本発祥の国際医療NGO団体である認定特定非営利活動法人ジャパンハート(以下「ジャパンハート」)は11月16日、3月に同団体の招待で来日したミャンマー人患児が治療を終え、21日に退院することを明らかにした。同患児は来日後、九州大学病院で父親をドナーとする小児生体肝移植の手術を受けたという。
これはミャンマー医師への生体肝移植技術移転プロジェクトの一環として実施され、ミャンマー政府から要請を受けたジャパンハートが九州大学病院ととともに進め、ミャンマー人医師も患児の家族とともに来日し、手術を見学した。
さらに、ヤンゴン市と姉妹都市である福岡市も患児家族の宿泊施設を提供するなど、万全の協力体制だったという。
プロジェクト始動の経緯と今後の展開
ミャンマー国内では小児の肝移植手術は実施されておらず、移植を必要とする小児は治療を受けることなく最期を迎えているのが現状で、その数は年間約250人に上るという。このような現状から、ミャンマー政府が同国で長年活動を続けるジャパンハートにミャンマー人医師への生体肝移植技術移転プロジェクトの協力を要請。
ジャパンハートは日本国内で小児生体肝移植の症例数トップを誇る九州大学病院へ協力を求め、2016年からプロジェクトが始動。段階的に技術移転を進めている。
来春には、ミャンマー国内で初となる小児生体肝移植手術をヤンゴンで実施する予定だという。
さらに、ミャンマー第2の都市マンダレーでの小児肝移植もサポートする予定で、マンダレー子ども病院の医師を日本に招へいし、九州大学病院での移植手術の見学が予定されている。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
認定特定非営利活動法人ジャパンハート
http://www.japanheart.org/
認定特定非営利活動法人ジャパンハートのプレスリリース
https://prtimes.jp/
九州大学病院
https://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/
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