2018-10-22 18:00
社会
【国連】ミャンマー国民和解のカギは「説明責任」

信頼できる事実確認が説明責任の第一歩に
ミャンマー国連特使であるクリスティーネ・シュラナー・ブルゲナー(Christine Schraner Burgener)氏は10月20、ミャンマー国民和解のカギは「説明責任と包括的な対話」が重要な柱になるという声明を発表。また、「信頼できる事実確認が説明責任の第一歩になる」(プレスリリースより)
とも述べている。ブルゲナー国連特使はミャンマー訪問の10日間で、アウンサンスーチー国家特別顧問や、その他の政府および軍関係者、民族武装組織、宗教指導者、NGO、国連機関、外交団体などと協議を行った。
ラカイン州とカチン州では、地元住民や実際に紛争の影響を受けた人々と直接対話。また、国内の避難民がいる複数のキャンプも訪問している。
「差別のゼロトレランス」キャンペーンを提案
ブルゲナー国連特使は、「ロヒンギャ難民の帰還を確実にするためには、彼らの人権が尊重されなければならない」(プレスリリースより)
と述べた上で、教育と健康への平等なアクセス、移動の自由が確保され、安全かつ安心して暮らせることが重要だとしている。また、これらのことがロヒンギャ帰還の最も積極的なインセンティブになることに言及した上で、国連と国連のパートナーが帰還地に在住していることを知ることで、信用・信頼が深められるとの見解を示した。
さらに、ミャンマーで最も貧困である同地域への投資拡大の重要性を強調している。
ブルゲナー国連特使は北部での戦闘の激化に対する懸念を表明し、ミャンマー政府と民族武装集団の間の「橋渡し」として、和平プロセスを進める上で助けとなることを再確認したという。
ブルゲナー国連特使は、多様性を資産と認める民主的かつ包括的な社会を築くために「差別のゼロトレランス」キャンペーンを最高レベルで実施し、国際社会の関係を強化する努力をミャンマー政府に要請した。
ゼロトレランスとは、小さな悪事であろうと、法律違反者を容赦なく厳しく罰することである。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
国連
http://www.un.org/
国連のプレスリリース
https://news.un.org/en/
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